徒然なるままに

話し方入門(1)

カーネギーの古典的名著「話し方入門」では、こう書いてある。『座っていれば筋道を立てて考えられることが、聴衆を前にして立つとそれができなくなってしまうことなどあり得ましょうか?』もちろん、あるのだ。 だから、カーネギーも、そのような人に向けて…

講師はこう話せ(3)

1)楽しく話そう!2)熱意を持って話す まず、講師がつまらなそうに話していたら、聞くほうはもっとつまらない。 せめて、講師くらいは楽しそうに話そう。 ただし、一人ウケしているだけではダメ。 快活に話す、ということだ。 暗くて一本調子だったら、お…

講師はこう話せ(2)

講義やセミナーの最初の2分間が勝負の時間。このわずか2分間に何ができるのか、と思うでしょ?でも、転職を繰り返していると分かるけれども、人事との面接なんかでも、わずか15分間しかない時がある。そして、あるアンケート結果によると、面接官は就職…

講師はこう話せ(1)

まずは、講師の立場をワキマエルこと。下の「こんな講師は嫌だ(2)」にも書いたが、「研修」や「セミナー」における「主役」はあくまでも「聴衆・聴講生」なのですよ。それさえ分かれば、講師のやり方も自ずと分かろうと言うもの。 まずは、話す内容だが「…

こんな講師は嫌だ(3)

つまらない授業、講義をする講師。【パターン(その3)】 何を言いたいのか、さっぱり分からない講師。多分、自分でもよく分かってないのだろう。 あるいは、頭の中が整理されていないまま、講師をやっているに違いない。一個一個の内容は、十分伝えるべき…

こんな講師は嫌だ(2)

つまらない授業、講義をする講師。【パターン(その2)】自分の言いたいことだけを、ひたすら話す講師。まぁ、ノーベル賞級の素晴らしい内容なら、聞かないでもないが。百歩譲って、学会で発表できる程度の講演なら許しましょう。しかし、学校の授業や会社…

こんな講師は嫌だ(1)

つまらない授業や講義の先生、講師には共通のパターンが有る。まず、パターン(その1)ただただ、延々と話続ける講師。 生徒や受講生が寝ていようがお構いなしの講師だ。ひたする教科書やスライドを棒読みをする。 まるで、お経のように。これで起きていろ…

やっぱり、エルデシュ叔父さん

>どんなもんかな。次回は中学生用を考えてみよう。 ・・・なんて言っている間も、「放浪の天才数学者エルデシュ」を読んでいた。「エルデシュは数学に多大な貢献をした」とカルガリー大学の数論学者、リチャード・ガイは言う。 「だが、僕にとってより重要だ…

誰かの触媒

>どんなもんかな。次回は中学生用を考えてみよう。・・・・・・と言っている間に、友人から、こんなサイト(と言うか、こんな人)を紹介された。(ありがとう!Iさん)http://www.denjiro.co.jp/「米村でんじろう」というお方である。『不思議と思う気持ち…

実生活に役立つ理科の授業を考えてみる

薬師寺さんのコメントをヒントに考えてみよう。「課題解決型の授業」だ。モニター研修でもやっていることだ。 ・・・・・・それは置いといて。 まず課題、問題とは? 普通、ビジネスシーンではここで「問題とは『理想』と『現実』の差を言います」となるとこ…

実生活に役立つ理科の授業を考えてみる

たとえば・・・・・・リトマス試験紙で考えてみよう。 昔、「アルカリ飲料水」と謳っていた飲料水をアルカリ試験紙で試してみる。 実は、アルカリ性ではないことが分かる。 簡単にテレビのCMは信じてはいけないことが学べる。 その他にも、「お肌に優しい…

エルデシュ番号

放浪の天才数学者エルデシュは、数十年のあいだ、新たな若い数学者を率先して探し出し、ともに研究をした。 485人(!!)の共著を持つエルデシュは数学者として史上最も共著が多い。(そりゃそうだわな。485人だもの。)この幸運な485人は巨匠エル…

放浪の天才数学者エルデシュ

今朝早く、またいつものNHK教育の「人間講座」;ピーター・フランクルの「数学の愛し方」を見た。今日は、ハンガリーに生れた二人の偉大な数学者、ポール・エルデシュとポール・トゥランについてだった。 無二の親友である二人が学生時代を送った1930年代…

丸暗記が重要

丸暗記とか、暗記偏重主義と言うと、よってたかって悪者扱いにされるが、丸暗記は必要だ。 しかも、子どもの頃こそ、実は丸暗記が必要だと思う。九九だってそうだ。 ピーター・フランクルの話ではベルギーでは九九を言えない人も多いらしい。 買い物をすると…

学問そのものが持つ面白さ

化学の面白さを知ったのは、大学4年になってから。世界の誰も作ったことが無い有機化合物を作ることができる。 それも、狙ったところに、狙った原子を入れることができる。(ほぼね。)これは、不遜なことだが、『僕は創造主だ!』と思った。 だって、原子…

授業の素材その物の面白さ

高校の古典の時間に「四面楚歌」が出る場面の「史記」を習った。これが、またサスペンスなのだ。 興奮するというか、面白かった。まるで、ルパン三世のように。さすがに古典というものは、歴史という批評家の厳しい目を浴びながら残っただけのことは有る。 …

しかし『感動』は授業だけでないのも事実だが

過去の偉人たちも感動を受けたのは授業だけには限らない。 と言うか、あまり授業は関係していない。 どちらかと言うと、本だ。もちろん、それでも構わない。 「俺は男だ!」の森田健作に憧れて剣道を始めても良い。 「ブラックジャック」を読んで、医師を目…

『感動』が原動力で『夢』が持続力

僕のハードボイルド・ワンダーランド日記、「感動」の秘めたるパワー(2004/08/15 (日) )にも書いたが、小学校、中学校(可能なら、さらに高校、大学も)「感動する授業」というのが、一番重要だと思う。 http://www4.diary.ne.jp/user/440820/ ますは感動…

ピーター・フランクルが数学者になったきっかけ

今週もNHKの「人間講座」のピーター・フランクルの話を聞いた。 http://www.nhk.or.jp/ningenkoza/200408/tue.html彼が数学者になったきっかけはいくつも有った。例えば、そもそも数学が好きだったということ。小さな頃からお姉さんの算数の九九を聞いて…

たとえば数学の美しさ

ここでも以前、書いたかもしれないが「博士の愛した数式」(小川洋子著、新潮社)という小説が有る。その小説の中には、数学の不思議と美しさが、さりげなくちりばめられている。 特にキーとなる「オイラーの公式」が異常に美しい。 人類の至宝とまで言われ…

仕事としての理科、科学

僕のサイトである「ホーライ製薬」内に有る「科学と生命と薬の掲示板」でも、ここと同じ論議をしている。 http://tools.geocities.co.jp/Technopolis/7495/@geoboard/その中から、「仕事としての理科、科学」という方向に話題が流れてきた。 その中で、「仕…

【必要は発明の母か?】

「必要は発明の母」という言葉が有る。 確かに、そういう場合もあるだろう。でも、エジソンが蓄音機を発明した時に「蓄音機」の必要性を考えていたのだろうか? ソニーのウォークマンを発明した(商品化した)黒木靖夫氏は「電車に乗りながら音楽を聴く必要…

理科は実生活に役立たないといけないのか?(5)

どうして理科は面白くないのか?学研の科学の付録は楽しみだった。 実験は好きだった。 顕微鏡や天体望遠鏡を覗くのも好きだった。ところが、あるところから「理論」や「数式」が入ってくる。 電流と電圧の関係。 物体の落下速度を求める計算式。 星の位置を…

理科は実生活に役立たないといけないのか?(4)

僕が、「そうか! このために、僕は今まで数学や英語や化学を勉強してきたんだ」と思ったのは、院生で自分の論文テーマを検討していたときだ。最新の論文を読むために英語を勉強してきたんだ。その論文に書かれている「人名反応」を、理解するために、化学を…

理科は実生活に役立たないといけないのか?(3)

数学について、考えてみよう。 確かに、九九や加減乗除は実生活に役立つ。でも、僕が数学に魅力を見つけたのは「ピタゴラスの定理」を学んだ時だった。 何故、直角三角形の斜辺の二乗が、残りの辺の二乗の和に等しいのか? どうして、人類はそれに気がついた…

理科は実生活に役立たないといけないのか?(2)

自分のことを考えてみた。小学生の頃、理科は大好きな科目だった。 でも、実生活に役立つかどうかなんて、聞かれなかったので、そんなことすら考えなかった。 ただただ、面白かった。 特に実験は子ども心をくすぐるよ。一番最初に印象として残っているのは、…

★博士の愛した数式  小川 洋子 (著)  新潮社

記憶が80分しか持続しない天才数学者は、通いの家政婦の「私」と阪神タイガースファンの10歳の息子に、世界が驚きと喜びに満ちていることをたった1つの数式で示した…。 頻出する高度な数学的事実の引用が、情緒あふれる物語のトーンを静かに引き締め整える。…

牛丼チェーンの「吉野家」がゲームに

株式会社サクセスは、牛丼チェーンの「吉野家」を題材にしたプレイステーション 2用接客アクション「吉野家」を5月27日に発売する。価格は3,990円。 PS2「吉野家」は、株式会社吉野家ディー・アンド・シーが展開している、同名の牛丼チェーン店をゲーム化し…

僕たちの宇宙

「博士の愛した数式」 小川洋子著 新潮社 を衝動買いした。もともと、数学や物理の話が好きなのだ。フェルマーの最終定理を証明したアンドリュー・ワイルズを描いた「天才数学者たちが挑んだ最大の難問―フェルマーの最終定理が解けるまで」とか、「ホーキン…

サンテグジュペリ搭乗機の残がい発見

AFP通信によると、フランス文化省は7日、同国の潜水調査チームが、「星の王子さま」の作者で、パイロットとしても知られるアントワーヌ・ド・サンテグジュペリ(1900―1944年)が、第2次大戦中に搭乗していて行方不明になった飛行機の残がいを、…