理科は実生活に役立たないといけないのか?(3)

数学について、考えてみよう。
確かに、九九や加減乗除は実生活に役立つ。

でも、僕が数学に魅力を見つけたのは「ピタゴラスの定理」を学んだ時だった。
何故、直角三角形の斜辺の二乗が、残りの辺の二乗の和に等しいのか?
どうして、人類はそれに気がついたのか?
どうして、直角三角形だけ、そんな性質を持っているのか?

不思議だった。
面白かった。

僕は違うが、そんなところから数学者になり、実生活に役立つコンピューターを改良する仕事についた人もいるだろう。

数学も実生活に必ずしも役立つから、いいのではない。
一体、どれだけの人が、実生活にピタゴラスの定理を使って生活しているというのだろう。

少なくとも僕の周りには一人もいない。