2004-01-01から1年間の記事一覧

【治験の意義】

[治験]【治験の意義】意義なし!と言われるような薬を世の中に出すのが、治験の意義である。 何に「意義なし!」なのか? それは、世の中に薬として出しても問題ないよ、ということに異議なし!だ。 今までに無かった治療薬、既存の薬と比べて安全性が高いと…

【そもそも治験とは何か?】

[治験]【そもそも治験とは何か?】「薬」というものは世の中に、自然と発生してくるわけではない。 たとえばアスピリンという解熱鎮痛剤がある。 これも、もともと、人類が誕生したら既に有ったという訳では無い。 誰かが、アスピリン(アセチルサリチル酸)…

■薬学部で学ぶこと

[薬学]■薬学部で学ぶこと 薬科大学や薬学部では、どんなことを学ぶのかというと、基礎科学ですな。有機化学、無機化学、植物学、生理学、薬理学、分析学、物理化学、生化学、統計学・・・・・・など等。今度から薬学部は6年制になるらしいですな。僕が大学…

第二のビックバン

[宇宙]今また、第二のビックバンが起こっている。なにも、そんなことが分かる人類が存在している、この時期に起こる必然性はないのだが、とりあえず、今の宇宙はまた加速度的に膨張しているらしい。僕のホーライワールドも加速度的に膨張している。いずれ、…

宇宙は我々の宇宙だけではない

宇宙は「真空の相転移」によって熱い火の玉となって膨張するわけだが、この相転移は、実は一箇所で起こったわけではないらしい。あちらこちらで無数の宇宙が生れてもおかしくない、という状態が、宇宙誕生の「瞬間」にあったとのこと。我々のいる宇宙は、そ…

宇宙はどうなっての?

私たちの住む宇宙は「無」から生れ、インフレーション(急激な膨張)によって、今の宇宙になった。これが、今の物理学が持っている宇宙が生れた瞬間に対する答えだ。かつては、これも数学上の理論でしかなかった。ところが、最近の物理学、科学的技術が発達…

3.行く先々に証明有り

エルデシュおじさんは、1996年9月20日に83歳で亡くなられた。発表した論文は共著を含めて1475本にのぼる。 その多くは記念碑的な発表であり、そのどれもが重要なものらしい。真に驚くべきことは、その量ではなく、その質の高さだそうだ。エルデシュ…

手術中でも数学をする数学者

なにがとんでもないって、エルデシュおじさんの数学に対する情熱だ。息をしたり、食事をしたり、排泄したり、わずかの睡眠時間以外のほとんど全てを数学に奉げていた。 (あとは、子どもたちを愛している時間だ。)たとえば、晩年、彼は網膜の手術をしないと…

数学者とは

・・・・・・ということで、人前でどう話すかは、さておいて(おい!)、やっぱりエルデシュおじさんだ。数学者は一体、何を求めて、数学を研究しているのだろう?それは「深い洞察力を必要とし、互いに関連性がある対象」だ。たとえば、数学の中には、みな…

話し方入門(2)

「大勢の人を前にしたほうが頭がよく働くはずです。」・・・・・・と。 本当か? 「聴いてくれる人がいるということが、あなたを刺激し、あなたの気持ちを高揚させるのです。」 うん、確かにね、聴衆者が4,5人くらいまでで、全員がテーブルについているな…

話し方入門(1)

カーネギーの古典的名著「話し方入門」では、こう書いてある。『座っていれば筋道を立てて考えられることが、聴衆を前にして立つとそれができなくなってしまうことなどあり得ましょうか?』もちろん、あるのだ。 だから、カーネギーも、そのような人に向けて…

講師はこう話せ(3)

1)楽しく話そう!2)熱意を持って話す まず、講師がつまらなそうに話していたら、聞くほうはもっとつまらない。 せめて、講師くらいは楽しそうに話そう。 ただし、一人ウケしているだけではダメ。 快活に話す、ということだ。 暗くて一本調子だったら、お…

講師はこう話せ(2)

講義やセミナーの最初の2分間が勝負の時間。このわずか2分間に何ができるのか、と思うでしょ?でも、転職を繰り返していると分かるけれども、人事との面接なんかでも、わずか15分間しかない時がある。そして、あるアンケート結果によると、面接官は就職…

講師はこう話せ(1)

まずは、講師の立場をワキマエルこと。下の「こんな講師は嫌だ(2)」にも書いたが、「研修」や「セミナー」における「主役」はあくまでも「聴衆・聴講生」なのですよ。それさえ分かれば、講師のやり方も自ずと分かろうと言うもの。 まずは、話す内容だが「…

こんな講師は嫌だ(3)

つまらない授業、講義をする講師。【パターン(その3)】 何を言いたいのか、さっぱり分からない講師。多分、自分でもよく分かってないのだろう。 あるいは、頭の中が整理されていないまま、講師をやっているに違いない。一個一個の内容は、十分伝えるべき…

こんな講師は嫌だ(2)

つまらない授業、講義をする講師。【パターン(その2)】自分の言いたいことだけを、ひたすら話す講師。まぁ、ノーベル賞級の素晴らしい内容なら、聞かないでもないが。百歩譲って、学会で発表できる程度の講演なら許しましょう。しかし、学校の授業や会社…

こんな講師は嫌だ(1)

つまらない授業や講義の先生、講師には共通のパターンが有る。まず、パターン(その1)ただただ、延々と話続ける講師。 生徒や受講生が寝ていようがお構いなしの講師だ。ひたする教科書やスライドを棒読みをする。 まるで、お経のように。これで起きていろ…

やっぱり、エルデシュ叔父さん

>どんなもんかな。次回は中学生用を考えてみよう。 ・・・なんて言っている間も、「放浪の天才数学者エルデシュ」を読んでいた。「エルデシュは数学に多大な貢献をした」とカルガリー大学の数論学者、リチャード・ガイは言う。 「だが、僕にとってより重要だ…

誰かの触媒

>どんなもんかな。次回は中学生用を考えてみよう。・・・・・・と言っている間に、友人から、こんなサイト(と言うか、こんな人)を紹介された。(ありがとう!Iさん)http://www.denjiro.co.jp/「米村でんじろう」というお方である。『不思議と思う気持ち…

実生活に役立つ理科の授業を考えてみる

薬師寺さんのコメントをヒントに考えてみよう。「課題解決型の授業」だ。モニター研修でもやっていることだ。 ・・・・・・それは置いといて。 まず課題、問題とは? 普通、ビジネスシーンではここで「問題とは『理想』と『現実』の差を言います」となるとこ…

実生活に役立つ理科の授業を考えてみる

たとえば・・・・・・リトマス試験紙で考えてみよう。 昔、「アルカリ飲料水」と謳っていた飲料水をアルカリ試験紙で試してみる。 実は、アルカリ性ではないことが分かる。 簡単にテレビのCMは信じてはいけないことが学べる。 その他にも、「お肌に優しい…

エルデシュ番号

放浪の天才数学者エルデシュは、数十年のあいだ、新たな若い数学者を率先して探し出し、ともに研究をした。 485人(!!)の共著を持つエルデシュは数学者として史上最も共著が多い。(そりゃそうだわな。485人だもの。)この幸運な485人は巨匠エル…

放浪の天才数学者エルデシュ

今朝早く、またいつものNHK教育の「人間講座」;ピーター・フランクルの「数学の愛し方」を見た。今日は、ハンガリーに生れた二人の偉大な数学者、ポール・エルデシュとポール・トゥランについてだった。 無二の親友である二人が学生時代を送った1930年代…

丸暗記が重要

丸暗記とか、暗記偏重主義と言うと、よってたかって悪者扱いにされるが、丸暗記は必要だ。 しかも、子どもの頃こそ、実は丸暗記が必要だと思う。九九だってそうだ。 ピーター・フランクルの話ではベルギーでは九九を言えない人も多いらしい。 買い物をすると…

学問そのものが持つ面白さ

化学の面白さを知ったのは、大学4年になってから。世界の誰も作ったことが無い有機化合物を作ることができる。 それも、狙ったところに、狙った原子を入れることができる。(ほぼね。)これは、不遜なことだが、『僕は創造主だ!』と思った。 だって、原子…

授業の素材その物の面白さ

高校の古典の時間に「四面楚歌」が出る場面の「史記」を習った。これが、またサスペンスなのだ。 興奮するというか、面白かった。まるで、ルパン三世のように。さすがに古典というものは、歴史という批評家の厳しい目を浴びながら残っただけのことは有る。 …

しかし『感動』は授業だけでないのも事実だが

過去の偉人たちも感動を受けたのは授業だけには限らない。 と言うか、あまり授業は関係していない。 どちらかと言うと、本だ。もちろん、それでも構わない。 「俺は男だ!」の森田健作に憧れて剣道を始めても良い。 「ブラックジャック」を読んで、医師を目…

『感動』が原動力で『夢』が持続力

僕のハードボイルド・ワンダーランド日記、「感動」の秘めたるパワー(2004/08/15 (日) )にも書いたが、小学校、中学校(可能なら、さらに高校、大学も)「感動する授業」というのが、一番重要だと思う。 http://www4.diary.ne.jp/user/440820/ ますは感動…

ピーター・フランクルが数学者になったきっかけ

今週もNHKの「人間講座」のピーター・フランクルの話を聞いた。 http://www.nhk.or.jp/ningenkoza/200408/tue.html彼が数学者になったきっかけはいくつも有った。例えば、そもそも数学が好きだったということ。小さな頃からお姉さんの算数の九九を聞いて…

たとえば数学の美しさ

ここでも以前、書いたかもしれないが「博士の愛した数式」(小川洋子著、新潮社)という小説が有る。その小説の中には、数学の不思議と美しさが、さりげなくちりばめられている。 特にキーとなる「オイラーの公式」が異常に美しい。 人類の至宝とまで言われ…