2003-12-01から1ヶ月間の記事一覧

牛の肉骨粉を分解、無害化…大阪府立大教授が技術開発

BSE(牛海綿状脳症=狂牛病)の有力な感染源とされる牛の肉骨粉を、高温高圧の水を使って分解し、環境に優しい生分解性プラスチックや、電子材料の原料などに再生する技術を、大阪府立大大学院工学研究科の吉田弘之教授(57)(化学工学)が開発した。…

さよなら、僕の時間

今年もあとわずか。普段は走る抜けることに全力を注いでいる人たちも、フト過去を振り返る季節。世の中は今年もまた「激動の一年」だった。イラク戦争、自衛隊の派遣。SARSの流行。BSE問題。 治験の世界だけでも「医師主導の治験」、「大規模治験ネットワー…

<ヒト胚研究>国民の意見を募集 総合科技会議

成熟した人の受精卵(ヒト胚)を使った研究について、総合科学技術会議は26日、中間報告書を公表して、広く国民の意見を募る「パブリックコメント」を始めた。中間報告書は、研究目的でヒト胚を新たに作ることを容認し、臓器再生研究に必要とされるヒトク…

当然の帰結

[最新医療]魅力的な女性の前では・・・カナダのハミルトンにあるMcMaster Universityの学生209人を対象にした実験から「魅力的な女性を前にすると、男性は合理的な判断ができなくなる」という結果となりました。http://www.biotoday.com/view.php?n=1963

ICタグ

「大根がしゃべるんですよ」−。麻生太郎総務相は22日、谷垣禎一財務相と復活折衝した際、超小型のICタグ(電子荷札)を張り付けた大根や本などを持ち込み、異例の実演を行った。 総務相は、いつでもどこでもコンピューターネットワークに接続できる「ユ…

ヒト遺伝子を3万種類複製=解析成果

東大医科学研究所や協和発酵工業などは、ヒトの遺伝子を約3万種類複製し、このうち約2万1000種類の働きなどを解析した成果を22日、米科学誌ネイチャー・ジェネティクスの電子版に発表した。複製した遺伝子は塩基配列をインターネットで公開するほか…

先端医療振興センター、血管内皮前駆細胞を移植する下肢末梢血管再生治療の臨床研究が開始

財団法人先端医療振興財団は、12月17日、先端医療センターで下肢の末梢血管再生治療に関する臨床研究が開始されたことを発表した。患者から採取した血管内皮前駆細胞を下肢の筋肉中に移植するもので、わが国初の本格的な血管幹細胞移植の臨床研究だ。血管内…

インフルエンザ不足深刻

インフルエンザのワクチンが一部医療機関で不足している問題で、厚生労働省はメーカーなどに直接働きかけ、ワクチンの足りない地域へ配分してもらう異例の措置に乗り出した。 新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)対策の余波で不足が表面化した11月…

血管新生阻害薬ベバシズマブの臨床試験、わが国でも大腸癌患者対象に来年後半から開始

画期的な癌治療薬として世界的な注目を集める、血管新生阻害薬のベバシズマブ(米国での予定商品名:Avastin)の臨床試験(治験)が、わが国でも来年後半から始まることになった。開発元の米国Genentech社から、スイスRoche社を通し中外製薬に日本での独占的…

今年のワクチンは効かない?アメリカ

インフルエンザ予防ワクチンの専門家による委員会が昨冬、この冬に向けて製造すべきワクチンについて協議を行なった。選択肢は2つあったが、そのどちらも確実なものとは思えなかった。 新種のウイルスが勢力を拡大させる兆候があったとはいえ、前年の処方を…

新型肺炎のワクチン研究 国立感染症研

国立感染症研究所は15日、厚生労働省と文部科学省の新型肺炎(SARS)研究班の会議で、開発中のワクチンでマウスの体内に抗体ができることを確認した、と報告した。 ワクチンは、新型肺炎の原因のSARSコロナウイルスに紫外線を当て、不活性化したも…

背を伸ばすホルモンを確認 京大、低身長症治療に道

軟骨などで分泌されるホルモンが身長を伸ばすメカニズムを、京都大の中尾一和教授(内分泌代謝)らがマウスの実験で確かめ、15日付米医学誌ネイチャーメディシン(電子版)に発表した。先天的な低身長症の一つ「軟骨形成不全症」治療への応用が期待される…

エボラ出血熱の治療に道=米の動物実験で高い生存率示す

13日に発売される英医学専門誌ランセット最新号によると、死亡率が80%にも達するエボラ出血熱の治療法の確立に道が開かれた。 米陸軍伝染病医学研究所の研究者チームが、動物実験でエボラ出血熱の死亡率を大幅に減らすことに成功した。エボラ出血熱は、…

韓国チーム、「BSE耐性牛」誕生と発表

牛海綿状脳症(BSE)になりにくい牛を誕生させることに成功した、と韓国・ソウル大などの研究チームが10日明らかにした。 牛を詳しく調べた後、茨城県つくば市にある動物衛生研究所に送って日本側と共同研究する計画という。 BSEは、プリオンという…

「医者がくれない世界の良薬」

ブルーバックス シリーズ(講談社)の「医者がくれない世界の良薬」という本がある。 この本ではタイトルのとおり日本では処方できないけれど、世界的にみると標準的な治療薬を多数紹介している。 主に抗ガン剤が多い。この本では、このような海外では標準的…

妊婦は魚、週340gまで

米食品医薬品局(FDA)は11日、メチル水銀による胎児や乳幼児への悪影響を避けるため、妊婦や授乳中の女性らに、マグロなどを含む一般の市販魚介類について、消費量を1週間に最高で12オンス(約340グラム)程度にとどめることが望ましいと勧告し…

クローン胚の研究

人間の胚研究に対する国の方針が決まりかけている。 たまむし色だ。 倫理的な問題点で、反対派と賛成派が分かれている。 どちらも一理ある。 クローン人間誕生につながる研究は倫理的でないという反対派。 病気の治療につながる胚の研究を禁止するのは倫理的…

チンパンジーのゲノム地図概要版を公開 米国立ゲノム研

米国立ヒトゲノム研究所(NHGRI)は10日、チンパンジーのゲノム(全遺伝情報)をまとめたゲノム地図の概要版をインターネット上で公表した。 http://www.nhgri.nih.gov/現在、国際共同チームが、人間とチンパンジーのゲノムの詳細な比較分析を進めて…

乳がんの術前治療

がんの手術前に行う「術前化学療法」が徐々に普及しつつある。 抗がん剤の投与で、がんの約8割が縮小し、2割前後では消失してしまう効果が見られるからだ。 現在、再発乳がんの第一選択薬として使われているタキサン系の抗がん剤ではさらに効果があること…

クローン胚作製、禁止と容認の両論併記…専門委報告

人間に成長する可能性を持つ「胚」を研究などで利用できるか検討していた総合科学技術会議の生命倫理専門調査会(井村裕夫会長)は12日、国の指針で「当面禁止」とされていたクローン胚の作製を容認する意見も入れた中間報告書をまとめた。 両論を併記する…

<C型肝炎>医療団体が独自の取り組み 検査など呼びかけ

薬害C型肝炎の感染源となった旧ミドリ十字の血液製剤フィブリノゲンについて、全日本民主医療機関連合会と日本生活協同組合連合会医療部の約700医療機関が、納入や投与の有無を調査し、投与歴のある患者に検査・治療を呼びかける取り組みを始めた。国な…

光子(フォトン)を完全に停止させることに成功

ハーバード大学の物理学者チームが、数十万分の1秒という短い時間ながら、光を完全に停止させ、次にそのまま進路に沿って前進させることに成功したという。今回の成果は、いつの日か、新しいタイプの強力なコンピューターの開発に役立つかもしれない。 今回…

解熱、風邪薬の大半認めず コンビニ販売許可の大衆薬

政府の規制緩和策を受けてコンビニなど一般小売店で販売可能とする大衆薬は、塗り薬や胃腸薬の一部に限定し、消費者ニーズが多いとされる風邪薬や解熱剤の大半は認めない方向が8日までに、厚生労働省の検討会作業部会で固まった。 風邪薬などは、薬剤師など…

C型肝炎ワクチン試験へ 人対象は初、米社が開発

血液を介して感染し、肝硬変や肝がんになる恐れがあるC型肝炎の予防ワクチンを、人間に投与して安全性と効果を確かめる臨床試験を始めると米セントルイス大が17日、明らかにした。 原因ウイルス感染を防御するワクチンで、担当医師は「このワクチンが人間…

天然痘によるバイオテロ

テロ組織による日本でのバイオテロを想定し、警視庁公安部と東京都が都研究施設で、短時間で天然痘ウイルス感染の有無を調べる「判別キット」を研究・開発していたことが7日、明らかになった。自衛隊のイラク派遣に絡み、国際テロ組織アルカイダ系の組織名…

治験への支持を得るには?

「治験」に対して一般の人から支持を得るにはどうしたらいいのだろう? 最近、「医療事故(過誤)」が多い。と言っても「事故」そのものが増えたのではなく、「事故の発表」が増えたのだ。何故、発表が増えたのか? 隠しても隠し切れない時代になったからだ…

監督もかつては…日本初“治験”サスペンス映画

“日本初の治験体験ムービー”をうたい文句にしたサスペンス映画「サル」(6日公開)が話題になりそうだ。映画の製作費かせぎに新薬開発の実験台を志願した若者たちが、治験現場を盗み撮りするうちに遭遇する恐怖を描く。 「治験」とは、厚生労働省から新薬の…

1次元金属は伝導性異なる 「朝永理論」53年後に確認

日本人2人目のノーベル物理学賞受賞者、朝永振一郎博士が53年前に予言した特殊な状態が、微細な筒状の炭素結晶「カーボンナノチューブ」で起きていることを、東京都立大、広島大などの研究グループが確認した。英科学誌ネイチャー最新号に速報が掲載され…

ヒューマンエラーとは

ヒューマンエラーの原因は、人間の情報処理能力が入力量に対して著しく小さいため、ある対象を捉える場合、情報の単純化が行なわれ、単純化された記憶が断片的にネットワーク上に連なっていることに原因しています。 ヒューマンエラーの基本的考え方として、…

血液検査で乳がん発見

未来、単純な血液検査で乳癌を早期に発見することが可能になるとノルウェーの医療企業が4日発表した。 乳癌になった場合、癌に反応するのは患部だけでなく、血液を含め体の他の部分にも反応が現れることに着目したもの。 この方法を開発中のディアジェニッ…