2004-08-01から1ヶ月間の記事一覧

実生活に役立つ理科の授業を考えてみる

薬師寺さんのコメントをヒントに考えてみよう。「課題解決型の授業」だ。モニター研修でもやっていることだ。 ・・・・・・それは置いといて。 まず課題、問題とは? 普通、ビジネスシーンではここで「問題とは『理想』と『現実』の差を言います」となるとこ…

実生活に役立つ理科の授業を考えてみる

たとえば・・・・・・リトマス試験紙で考えてみよう。 昔、「アルカリ飲料水」と謳っていた飲料水をアルカリ試験紙で試してみる。 実は、アルカリ性ではないことが分かる。 簡単にテレビのCMは信じてはいけないことが学べる。 その他にも、「お肌に優しい…

エルデシュ番号

放浪の天才数学者エルデシュは、数十年のあいだ、新たな若い数学者を率先して探し出し、ともに研究をした。 485人(!!)の共著を持つエルデシュは数学者として史上最も共著が多い。(そりゃそうだわな。485人だもの。)この幸運な485人は巨匠エル…

放浪の天才数学者エルデシュ

今朝早く、またいつものNHK教育の「人間講座」;ピーター・フランクルの「数学の愛し方」を見た。今日は、ハンガリーに生れた二人の偉大な数学者、ポール・エルデシュとポール・トゥランについてだった。 無二の親友である二人が学生時代を送った1930年代…

丸暗記が重要

丸暗記とか、暗記偏重主義と言うと、よってたかって悪者扱いにされるが、丸暗記は必要だ。 しかも、子どもの頃こそ、実は丸暗記が必要だと思う。九九だってそうだ。 ピーター・フランクルの話ではベルギーでは九九を言えない人も多いらしい。 買い物をすると…

学問そのものが持つ面白さ

化学の面白さを知ったのは、大学4年になってから。世界の誰も作ったことが無い有機化合物を作ることができる。 それも、狙ったところに、狙った原子を入れることができる。(ほぼね。)これは、不遜なことだが、『僕は創造主だ!』と思った。 だって、原子…

授業の素材その物の面白さ

高校の古典の時間に「四面楚歌」が出る場面の「史記」を習った。これが、またサスペンスなのだ。 興奮するというか、面白かった。まるで、ルパン三世のように。さすがに古典というものは、歴史という批評家の厳しい目を浴びながら残っただけのことは有る。 …

しかし『感動』は授業だけでないのも事実だが

過去の偉人たちも感動を受けたのは授業だけには限らない。 と言うか、あまり授業は関係していない。 どちらかと言うと、本だ。もちろん、それでも構わない。 「俺は男だ!」の森田健作に憧れて剣道を始めても良い。 「ブラックジャック」を読んで、医師を目…

『感動』が原動力で『夢』が持続力

僕のハードボイルド・ワンダーランド日記、「感動」の秘めたるパワー(2004/08/15 (日) )にも書いたが、小学校、中学校(可能なら、さらに高校、大学も)「感動する授業」というのが、一番重要だと思う。 http://www4.diary.ne.jp/user/440820/ ますは感動…

ピーター・フランクルが数学者になったきっかけ

今週もNHKの「人間講座」のピーター・フランクルの話を聞いた。 http://www.nhk.or.jp/ningenkoza/200408/tue.html彼が数学者になったきっかけはいくつも有った。例えば、そもそも数学が好きだったということ。小さな頃からお姉さんの算数の九九を聞いて…

たとえば数学の美しさ

ここでも以前、書いたかもしれないが「博士の愛した数式」(小川洋子著、新潮社)という小説が有る。その小説の中には、数学の不思議と美しさが、さりげなくちりばめられている。 特にキーとなる「オイラーの公式」が異常に美しい。 人類の至宝とまで言われ…

仕事としての理科、科学

僕のサイトである「ホーライ製薬」内に有る「科学と生命と薬の掲示板」でも、ここと同じ論議をしている。 http://tools.geocities.co.jp/Technopolis/7495/@geoboard/その中から、「仕事としての理科、科学」という方向に話題が流れてきた。 その中で、「仕…

【必要は発明の母か?】

「必要は発明の母」という言葉が有る。 確かに、そういう場合もあるだろう。でも、エジソンが蓄音機を発明した時に「蓄音機」の必要性を考えていたのだろうか? ソニーのウォークマンを発明した(商品化した)黒木靖夫氏は「電車に乗りながら音楽を聴く必要…

理科は実生活に役立たないといけないのか?(5)

どうして理科は面白くないのか?学研の科学の付録は楽しみだった。 実験は好きだった。 顕微鏡や天体望遠鏡を覗くのも好きだった。ところが、あるところから「理論」や「数式」が入ってくる。 電流と電圧の関係。 物体の落下速度を求める計算式。 星の位置を…

理科は実生活に役立たないといけないのか?(4)

僕が、「そうか! このために、僕は今まで数学や英語や化学を勉強してきたんだ」と思ったのは、院生で自分の論文テーマを検討していたときだ。最新の論文を読むために英語を勉強してきたんだ。その論文に書かれている「人名反応」を、理解するために、化学を…

理科は実生活に役立たないといけないのか?(3)

数学について、考えてみよう。 確かに、九九や加減乗除は実生活に役立つ。でも、僕が数学に魅力を見つけたのは「ピタゴラスの定理」を学んだ時だった。 何故、直角三角形の斜辺の二乗が、残りの辺の二乗の和に等しいのか? どうして、人類はそれに気がついた…

理科は実生活に役立たないといけないのか?(2)

自分のことを考えてみた。小学生の頃、理科は大好きな科目だった。 でも、実生活に役立つかどうかなんて、聞かれなかったので、そんなことすら考えなかった。 ただただ、面白かった。 特に実験は子ども心をくすぐるよ。一番最初に印象として残っているのは、…

理科は実生活に役立たないといけないのか?

理科の勉強は実生活では役に立たない」と感じている子どもは小学六年で四割弱、中学三年で五割強に上ることが、福岡県教育委員会の二〇〇三年度学力実態調査で明らかになった。結果を受け、県教委は「日常生活と関連づけて学習することが必要」として八月二…