実生活に役立つ理科の授業を考えてみる

薬師寺さんのコメントをヒントに考えてみよう。

「課題解決型の授業」だ。

モニター研修でもやっていることだ。 ・・・・・・それは置いといて。

 
まず課題、問題とは? 普通、ビジネスシーンではここで「問題とは『理想』と『現実』の差を言います」となるところだが、もう少し分かりやすくしよう。小学生から中学生を対象にしてるのだかね。

課題、問題とは「困った状況」とする。それも無人島に漂流したとかでは無く、実生活に近い困った状況だ。
なんか、僕は実生活でも、いつも人生を漂流して困っているのだが・・・・・・置いといて。

小学生高学年で「植物の性質」を教えたい。
そこで、こういう問題はどうかな?

秋の文化祭にみんなで菊を飾ることにした。一人一人が菊を植木鉢に植えて育てる。
クラス全員の菊をほぼ一列にして、同じ高さにそろえ、なおかつ、同じ様に咲かせたいのだが、どいうわけか、7月位から次のように3種類の菊になってきた。

1)順調に育っている菊。
2)育っているが、背が低い菊。
3)育っているが、葉っぱが小さな菊(このままでは、菊の花が小さくなる)

これをなんとか11月までに同じ様に育てたい。どうするか? という問題。

この問題には、植物には日光、養分(窒素、リン、カリウム)、水分が絡んでいる。
上記の3種類の菊の育て方に、どんな違いが有るのかを分析させてみる。

常識的な解決方法としては、1)の「順調に育っている菊」と同じ条件を探すということになるのだが、あえて3)の「育っているが、葉っぱが小さな菊」に、残りの2種類の菊を合わせるということでも良しとする。

どんなもんかな。次回は中学生用を考えてみよう。