2008-01-01から1年間の記事一覧

●治験のあり方を考える(9)最近の治験活性化活動

昨年、「新たな治験活性化5ヵ年計画」が公表された。 また、厚生労働省のその他の活動としても「治験のあり方検討会」「有効で安全な医薬品を迅速に提供するための検討会」などがある。これらの成果としていくつかのことが既に現れてきた。例えば「治験拠点…

●治験のあり方を考える(8)オーバークォリティー問題を考える

昨年、治験業界の界隈で話題になったこととして「オーバークォリティー」がある。 これは「え!そこまでやるの?」的、書類上の問題だ。 CRFへの医師のコメントの過剰なまでの求め方や治験関連の書類、必須文書関連の書類の残し方などを過剰にすることを一般…

●治験のあり方を考える(7)日本の治験の促進方法(4)

僕が治験を行う医師に求めているのは「『新薬を世の中に出す』ことにモチベーションを感じて没頭してもらう」ことだが、そうなると、「なんだよ!製薬会社は金儲けするために治験をやっているのに、医師のほうにだけそんなことを求めるのか?!」と突っ込ま…

●治験のあり方を考える(6)日本の治験の促進方法(3)

「治験の意義」はもちろん、新薬を世の中に出すためのデータ収集である(安全性も含めて)。 治験の意義は、この一点につきる。(ただし、「治験“参加”の意義」は患者個人、一人ひとりによって違ってくるだろう。それはそれで無論、問題無い。) この治験の…

●治験のあり方を考える(5)日本の治験の促進方法(2)

治験が開始される場面は、まず医師が患者に治験に参加する意思がないか、打診するところから始まる。 だから、どれだけ医師が患者に治験参加について打診したか、に治験促進はかかっている(と言うことは、医師と患者の間に立つCRCにも最終的には治験促進…