2004-11-01から1ヶ月間の記事一覧

宇宙は我々の宇宙だけではない

宇宙は「真空の相転移」によって熱い火の玉となって膨張するわけだが、この相転移は、実は一箇所で起こったわけではないらしい。あちらこちらで無数の宇宙が生れてもおかしくない、という状態が、宇宙誕生の「瞬間」にあったとのこと。我々のいる宇宙は、そ…

宇宙はどうなっての?

私たちの住む宇宙は「無」から生れ、インフレーション(急激な膨張)によって、今の宇宙になった。これが、今の物理学が持っている宇宙が生れた瞬間に対する答えだ。かつては、これも数学上の理論でしかなかった。ところが、最近の物理学、科学的技術が発達…

3.行く先々に証明有り

エルデシュおじさんは、1996年9月20日に83歳で亡くなられた。発表した論文は共著を含めて1475本にのぼる。 その多くは記念碑的な発表であり、そのどれもが重要なものらしい。真に驚くべきことは、その量ではなく、その質の高さだそうだ。エルデシュ…

手術中でも数学をする数学者

なにがとんでもないって、エルデシュおじさんの数学に対する情熱だ。息をしたり、食事をしたり、排泄したり、わずかの睡眠時間以外のほとんど全てを数学に奉げていた。 (あとは、子どもたちを愛している時間だ。)たとえば、晩年、彼は網膜の手術をしないと…