講師はこう話せ(2)
講義やセミナーの最初の2分間が勝負の時間。
このわずか2分間に何ができるのか、と思うでしょ?
でも、転職を繰り返していると分かるけれども、人事との面接なんかでも、わずか15分間しかない時がある。
そして、あるアンケート結果によると、面接官は就職希望者が部屋に入ってきて椅子に座るまでに、実は採用・不採用を無意識に決めているという話がある。
それほどに、最初の印象が大事。
漫才で言えば「つかみ」だね。
この大切な「つかみ」の時に、絶対にやってはいけないことを、日本人はよくやっている。
例えば、こうだ・・・・・・
「え〜〜〜〜〜、こういう場は不慣れなもので、お聞き苦しいところが有るかと思いますが、ご容赦ください。」
あるいは・・・・・・
「まだ分析が不十分で誠に恐縮ですが・・・・・・」
などね。
これは、日本人独特の「謙遜」という美徳なのだが、研修やセミナー、営業のプレゼンでは、禁句だ。
みんな、クソ忙しいところをわざわざ、集まってきているんだよね。
だったら、これからいかに素晴らしいプレゼンなのかということを言ったほうがいい。
「この研修が終わった時には、みなさん、****ができるようになっています。」
あるいは、これから始める研修に関連して、意外なネタを持ってくる、とか、ジョークで笑わす、とかね。
プレゼンテーションや講演、研修は一種のエンターテイメントとして、とらえてみよう。
退屈な研修よりはましだと思う。