2004-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「青いバラ」の開発に成功 サントリー

サントリーは6月30日、世界で初めて青いバラの開発に成功した、と発表した。不可能の代名詞とされてきたBlue Rose。“青っぽい”バラはあったが、これはバイオテクノロジーでバラ自身が青色色素を作り出すことに成功。不可能を可能にした。 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ …

子供の脳、1万人追跡調査へ

少年犯罪の増加や学級崩壊、不登校のまん延などの原因を、最先端の脳科学で探ろうと、文部科学省所管の独立行政法人科学技術振興機構は29日、零歳児と5歳児計1万人について、行動の特徴と脳の働きの関係を5年間にわたって追跡調査すると発表した。ここ…

DNA染み込ませたブック完成

魚の病気や耐病性などを迅速に診断できる、遺伝子DNAを染みこませた“本”「アクアDNAブック」を理化学研究所、神奈川県、東京海洋大学が共同で作製した。30日から全国の水産試験所に試験配布するが、昨年、気温の上昇とともに、全国に拡大したコイヘ…

熱帯にすむサルも「冬眠」

寒い地方に生息するクマやモグラが冬眠することはよく知られているが、熱帯性気候のマダガスカル島でもキツネザルが冬眠に似た行動を示すことが、ドイツのチームによる研究で明らかになった。 人間やサルの仲間で「冬眠」する例が見つかったのも、これが初め…

世界●素会議

▼27日から世界水素会議燃料電池など水素を利用したエネルギーへの関心が高まる中、第15回世界水素エネルギー会議(WHEC15)が27日から7月2日まで、横浜市の国際展示場パシフィコ横浜で開催される。 石油など化石燃料に代わる新たなエネルギー…

便秘と睡眠の関係

国立精神・神経センター精神保健研究所と花王の研究グループが首都圏の成人女性約2000人を対象に実施した調査で、10人に1人が便秘など神経性の便通の悩みを抱えており、そのほぼ全員に睡眠トラブルがあることが分かった。 睡眠が便通に影響を与えてい…

恐竜絶滅とプランクトン

地質学誌ジオロジーに、6500万年前のプランクトンの化石により、恐竜の絶滅原因が数千年続いた暗い冬だったとの学説が確認できた、とする研究結果が掲載された。 調査は、イタリアのウルビノ大学や、オランダのユトレヒト大学などの研究者らがまとめた。…

世界の屋根に鉄道敷設

中国が大西部開発の目玉事業として建設を進めている青蔵鉄道(青海省ゴルムド―チベット自治区ラサ間、全長1142キロ)のチベット側工区で、22日からレールの敷設工事が始まった。 「世界の屋根」と言われるチベットにはこれまで鉄道が通じておらず、レ…

羊の「げっぷ」が温室効果の原因

羊や牛などの反芻動物のげっぷやおならに含まれるメタンガスが、強力な温室効果を持つことが指摘されている問題で、オーストラリアの専門家が、げっぷに含まれるガス排出量を減少させる血清を開発した、と述べた。ドイツを拠点とする科学誌「テクノロジー・…

オスのサガ

大部分のオスがそうであるように、meadow voleというネズミはメスであれば見境いなく性的関係を持ってしまいます。このプレイボーイネズミの脳(腹側淡蒼球)にバソプレッシン受容体(vasopressin V1a receptor)遺伝子を導入して発現を亢進させると、見境いのな…

念じるだけでゲーム操作

脳に電極を取り付け、「動け」と念じるだけでビデオゲーム機を操作する実験に成功したとの報告を、米研究チームがこのほど発表した。被験者たちは指一本動かしていないという。 さらに研究が進めば、病気や事故で手足の自由を奪われた人々のために活用できる…

小粋に…2進法で遊ぶ江戸庶民

江戸時代に、庶民が2進法を巧みに駆使して遊んでいたことを物語る錦絵(多色刷り木版画)を、国際浮世絵学会常任理事の新藤茂さんらが発見した。現代のコンピューター科学の根幹をなす2進法が、江戸時代、既に文化として浸透し、和算のレベルの高さをうか…

万引防止ゲート&腕に埋め込んだチップで支払い

総務省は18日、書店やレンタルビデオ店が出入り口に設置しているゲート式の万引防止装置が、埋め込み式の心臓ペースメーカーや除細動器などの医療機器に影響を及ぼす場合があると発表した。 同省は「ゲートの中央を立ち止まらずに通過すれば、深刻な影響は…

原子で量子テレポーテーション実現

微細な粒子の状態をそっくり別の場所に転送する「量子テレポーテーション」で、原子の状態を転送することに欧米の2グループが初めて成功した。光や電子などが粒子と波の両方の性質を持つ点を利用する量子技術の進展にも道を開く成果。英科学誌ネイチャー1…

血糖値下げる乳酸菌

血糖値を下げる効果がある乳酸菌を、東京の民間研究者が発見した。元々人間の腸内から見つかった菌で、食べたり飲んだりしても副作用の心配がないという。 健康食品や糖尿病薬への応用が期待されそうだ。 発見したのは、河合乳酸球菌研究所(東京都港区)の…

3万羽弱のペリカン、謎の失踪

大量のアメリカシロペリカンがノースダコタ州にある国立野生動物保護区内の夏場の営巣地から姿を消しており、米内務省魚類野生生物局の推計によると、その数は2万7000羽近くにのぼるという。これだけ多くのペリカンが、なぜ、そしてどこへ消えたのだろうか。…

20億人が洪水の危険に直面

世界的に急増している洪水の被害が今後さらに深刻化し、2050年には現在の2倍に当たる約20億人が大洪水の危険にさらされるという予測を国連大学「環境と人間の安全保障研究所」(ドイツ・ボン)がまとめ、13日発表した。 異常気象の増加や海面上昇な…

チンパンジー 50年後に絶滅か

遺伝学上人間に最も近い「親類」とされるチンパンジーが、予想を上回る絶滅の危機にひんしているとの研究結果を、アフリカの保護団体がこのほど発表した。 乱獲や森林破壊がこのまま続けば、約50年で地球上から姿を消してしまう恐れがあるという。 この研…

ニュートリノに質量の確率「99.99%」

素粒子ニュートリノの質量の有無を実験で調べている高エネルギー加速器研究機構(KEK)など世界10カ国の研究チームは「質量がある確率は99.99%」とする結果を得た。パリで開かれる国際会議で15日発表する。質量がある確率はこれまで99%とさ…

半数が残業100時間以上 仕事ストレスの自殺者

仕事のストレスによるうつ病などの精神障害で自殺した人の半数が月に100時間以上の残業をしていたことが、2002年度に労災認定を受けた自殺者らを対象に、厚生労働省研究班が初めて実施した長時間残業調査で分かった。東京都港区で開かれる日本産業精…

翼竜の卵に化石の中に赤ちゃん

中国・遼寧省の白亜紀前期(約1億2100万年前)の地層から、世界で初めて翼竜の卵の化石が見つかった。化石の中には、赤ちゃん翼竜の骨格がほぼ完全な状態で保存されていた。 翼竜の生態や成長過程の解明につながる貴重な発見で、中国科学院の研究グルー…

火星のクレーターで決死の調査始まる

米航空宇宙局(NASA)は8日、火星探査車オポチュニティーを本格的なクレーターの内側へ進入させる作戦を始めた。二度と外へ出られなくなる危険もある“決死の作戦”だが、火星の「水の歴史」を知る上で貴重なデータが得られると期待されている。クレータ…

暴走する科学技術白書

文部科学省は4日、2003年度版「科学技術白書」を閣議に報告した。白書は、科学技術の発展が地球環境などの新たな社会的課題を生み、科学技術と社会の関係がますます深まってきたと指摘。 その上で、社会の安全・安心を脅かす様々な要素を克服していくた…

人さし指の特別扱い70年ぶり見直し

人さし指の特別扱いをやめます――。厚生労働省は、労働災害で手の指を切断するなどした場合の障害等級を、約70年ぶりに見直す。「銃の引き金を引く指」として特別視されていた人さし指を、中指、薬指と同等とするよう労働基準法と労災保険法の施行規則を改…

6億年前の複雑な構造の多細胞生物

中国南西部、貴州省の5億8000万〜6億年前の地層から、微小な多細胞生物の化石を10個発見したと、同国の南京大学や米カリフォルニア工科大などの共同研究チームが4日、米科学誌サイエンスの電子版に発表した。身体が左右対称で複雑な構造をしており…

クラゲ毒よけローションは有効

海水浴やサーフィンの際、体に塗るだけでクラゲに刺されるのを予防できるとするローションの効果を、ボランティアにクラゲを触らせて直接確かめるという大胆な実験が、米スタンフォード大学医学部で行われた。研究チームによると、ローションはかなり有効と…

恐竜の化石発見で「大陸移動の新証拠」

アフリカ・ニジェールのサハラ砂漠にある約9500万年前の地層から、新種の肉食恐竜の頭骨化石を発見したと、ポール・セレノ米シカゴ大教授らが2日付の英生物学専門誌の電子版に発表した。これまで南米やインドで化石が見つかっている「アベリサウルス」…

宇宙の運命を握る「暗黒の力」

この宇宙は永遠に広がっていくのか、それとも閉じていくのか。そのカギを握るのが「ダークエネルギー」だ。宇宙の全エネルギーの約4分の3を占めると考えられているのに、その正体はよくわからない。X線天文衛星「チャンドラ」で銀河団を観測した結果、宇宙は…

臨床医のネクタイは病原菌の棲家

医師のネクタイに細菌などの病原微生物が潜み、感染の運び役になっている恐れのあることがイスラエルの医大生の研究でわかり、米ルイジアナ州で開かれた米国微生物学会で発表された。医学生は「診察後に手は洗うが、ネクタイはめったに洗うことがない」と臨…

遺伝子のタイムカプセル

ツシマヤマネコやヤンバルクイナなど絶滅の恐れがある哺乳類、鳥類、魚類の細胞や遺伝子を50年以上保存する施設「環境試料タイムカプセル棟」が、独立行政法人・国立環境研究所(茨城県つくば市)に完成し、31日公開された。これらの細胞をもとに将来、…