手術中でも数学をする数学者


なにがとんでもないって、エルデシュおじさんの数学に対する情熱だ。

息をしたり、食事をしたり、排泄したり、わずかの睡眠時間以外のほとんど全てを数学に奉げていた。
(あとは、子どもたちを愛している時間だ。)

たとえば、晩年、彼は網膜の手術をしないと視力を失うために、片方の目を手術するが、手術する時間にも、数学の問題を解かせろ!と医師を怒る。(局所麻酔なのだ。)

あきれ返った医師は、エルデシュおじさんの友人に『誰でもいいから、当代随一の数学者を手術室へ派遣しろ』と電話する。

で、手術中も、エルデシュおじさんは、数学の問題を、超一流の数学者と論じていたというわけさ。

 

なんなんだろう? この情熱は?