天然痘によるバイオテロ

テロ組織による日本でのバイオテロを想定し、警視庁公安部と東京都が都研究施設で、短時間で天然痘ウイルス感染の有無を調べる「判別キット」を研究・開発していたことが7日、明らかになった。

自衛隊イラク派遣に絡み、国際テロ組織アルカイダ系の組織名で都心でのテロが予告され、日本外交官2人が現地で殺害されるなど情勢が緊迫。

アルカイダが「天然痘テロ」の実験をしたとの米国情報もある。
 
公安当局は、日本が天然痘テロの標的になる可能性は低いとみているが、天然痘ウイルスは感染力が強く被害が急速に拡大する恐れがあり、備えが必要としている。
 
警視庁公安部などによると、キットは、天然痘テロが発生した場合に短時間で感染の有無を判別、患者を迅速に隔離して感染の拡大を最小限に食い止めることを目的に開発された。