監督もかつては…日本初“治験”サスペンス映画
“日本初の治験体験ムービー”をうたい文句にしたサスペンス映画「サル」(6日公開)が話題になりそうだ。映画の製作費かせぎに新薬開発の実験台を志願した若者たちが、治験現場を盗み撮りするうちに遭遇する恐怖を描く。
「治験」とは、厚生労働省から新薬の認可を得るためにその効果と副作用をヒトを使って行う臨床試験のこと。タイトルは、ヒトが実験動物のサルになっていくという意味を重ねた。
実は、本作を企画、脚本も手がけた葉山陽一郎監督(38)自身に治験アルバイトの経験があるという。
「8、9年前のことですが、数日間入院して、薬を飲んで検査を受けると20万円ほどに。それを4回やりました」
楽なバイト…と映画や芝居、音楽をやる若者の間では評判で、そうした人間模様も映画では描かれる。だが、薬品メーカーの担当者や夜の病院の持つ不気味さが徐々に増幅。参加者が、お気楽な合宿気分から次第に精神的に追い込まれ、やがて恐怖に陥る、そのコントラストもおもしろい。
出演は水橋研二、大森南朋、鳥羽潤ら若手注目株に上田耕一、中谷彰宏らが絡む。
「青春群像を軸にホラーとサスペンス、お笑いも織り込んで、当初のねらいどおりの作品に仕上がった」と葉山監督。
高校、大学(日大芸術学部)時代、若手映像作家の登竜門「ぴあフィルムフェスティバル」で入選経験もあり、大学卒業後は、制作会社でドラマやアニメの脚本を書いてきた。
劇場公開作品はこれが初めてだが、「絶対映画を撮れる、撮りたい、という気持ちを持ち続けていました」という。次回作にホラー「死霊波(しりょうは)」を準備中だ。
「来年はサル年。その前に“サル”を見てください」とPRも忘れなかった。(夕刊フジより)
これで治験参加者が減ると困るんだよな。。。。
僕自身もかつて、治験(Phase-Ⅰ)には参加したことがある。