エボラ出血熱の治療に道=米の動物実験で高い生存率示す


13日に発売される英医学専門誌ランセット最新号によると、死亡率が80%にも達するエボラ出血熱の治療法の確立に道が開かれた。
米陸軍伝染病医学研究所の研究者チームが、動物実験エボラ出血熱の死亡率を大幅に減らすことに成功した。

エボラ出血熱は、ウイルスによる過度の血液凝固で血栓が生じ、その結果、臓器不全に陥って、死に至ると考えられている。
したがって、血液の凝固を抑制することが有望な治療法となり得る。

同研究所の研究者チームは、アカゲザル26頭にエボラウイルスを投与、そのうち9頭については抗血液凝固剤rNAPc2も同時に与えた。
その結果、ウイルスだけを投与された17頭のサルがすべて死亡したのに対し、rNAPc2も同時に与えたサルの生存率は33%だった。

生き残ったサルは実験から9カ月たった後も健康だという。

科学者グループは、「今回の実験結果から、その他のウイルス性出血熱の治療にもrNAPc2が有効である可能性が高いと言える」としている。

人間にも効きそうだね。

はやいところ、抗血液凝固薬として、臨床試験を開始してほしい。