血液検査で乳がん発見

未来、単純な血液検査で乳癌を早期に発見することが可能になるとノルウェーの医療企業が4日発表した。
乳癌になった場合、癌に反応するのは患部だけでなく、血液を含め体の他の部分にも反応が現れることに着目したもの。
この方法を開発中のディアジェニック社のアンデルス・レンネボリ社長はフランス通信(AFP)に対し、癌は血液中の遺伝子に異なった活動を誘発するので、乳癌特有の遺伝子活動のパターンを見つけるのに努めていると語った。

レンネボリ社長によると、同社の研究者たちは既に、乳房エックス線や超音波などの伝統的検査法で乳癌にかかっていることが分かった女性から49の遺伝子パターンを発見した。
血液検査法が有効だという結論が出れば、早ければ2年で医療市場に出されることになるという。

レンネボリ氏は、血液中の遺伝子の変化は乳癌になった人に起きる最初の変化なので、癌腫瘍がまだ5ミリにもなっていない極めて早い時期に発見できると言っている。

乳癌は西側諸国の女性の死因として肺癌に次いで2位となっている。