熱帯にすむサルも「冬眠」

寒い地方に生息するクマやモグラが冬眠することはよく知られているが、熱帯性気候のマダガスカル島でもキツネザルが冬眠に似た行動を示すことが、ドイツのチームによる研究で明らかになった。
人間やサルの仲間で「冬眠」する例が見つかったのも、これが初めてだという。

マダガスカル島は、アフリカ大陸南東沖のインド洋に浮かぶ島。
年間を通して暑く、日中の平均気温は30度を超える気候だ。
独フィリップス大の研究チームが、ここにすむキツネザルの行動を観察したところ、1年のうち7カ月間を木の穴などで眠って過ごすことが分かった。
研究の成果は、英科学誌「ネイチャー」に発表された。

チームでは「われわれの知る限り、熱帯の哺乳類で冬眠行動が確認されたのは初めて」と強調。「これにより、『冬眠』が寒冷な気候とは無関係であることが証明された」と述べている。

マダガスカルの気候は4−10月の乾季と11−3月の雨季に分かれる。キツネザルはえさの少ない乾季の間、眠ってエネルギーを節約するとみられる。

クマなどは冬眠中、低い体温を保つことが知られているが、キツネザルは穴の中の気温によって体温を激しく変化させるのが特徴。
木の保温性が低い場合、体温は摂氏15度から33度の間を上下するという。
チームでは、「冬眠中に体温が20度近い変化を示す動物はほかにない」と述べている。

キツネザルの仲間は数千万年前にアジアにも生息していたとみられるが、現在ではマダガスカルだけに残っており、絶滅の危機から救おうとする運動が起きている。


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「冬眠」というか「夏眠」(かみん)というか。

僕は会議中に眠ってエネルギーを節約する「会眠」(かいみん)という性質を持っているのが特徴。

「会眠」は、ホモサピエンス哺乳類としては、稀な性質ではない。 絶滅の危機から救ってもらえそうもないな。。。