念じるだけでゲーム操作

脳に電極を取り付け、「動け」と念じるだけでビデオゲーム機を操作する実験に成功したとの報告を、米研究チームがこのほど発表した。被験者たちは指一本動かしていないという。
さらに研究が進めば、病気や事故で手足の自由を奪われた人々のために活用できる可能性もある。

バーンズ・ユダヤ教病院(米セントルイス)の神経外科医らが、専門誌「ジャーナル・オブ・ニューロ・エンジニアリング」の最新号に発表した。
チームでは、てんかん患者の発作の原因を調べるため頭部を切開し、脳の表面に多数の電極を取り付ける手術に注目。
患者の中から被験者4人を募り、電極を付けた状態でゲーム操作を試みる実験を行った。

報告によると、被験者は脳からの信号によってゲーム機を直接操作するために、数分間の簡単な訓練を受けた。
その後30分以内に、全員が標的を狙う方法を習得。
的中率は74%から100%に達した。33個の標的すべてを射止めた被験者もいたという。

脳の奥深くに電極を埋め込んで信号伝達を試みる実験は、これまでもサルや人間での例がいくつか報告されている。
研究チームによれば、今回の方法は電極を大脳皮質の表面に取り付ければ済むため、本人の負担が軽いのが特徴だ。

ただ、電極からの信号はコードを通してゲーム機に伝達されるため、被験者は長期間にわたってベッドに拘束されることになる。
チームでは今後の課題として、「無線による信号伝達システムの開発」を挙げている。

こうした機器を恒久的に装着できれば、手足が動かなくても読み書きや義手の操作が可能になるが、実用化までには「今後何年間も動物実験などを繰り返す必要がある」という。



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治療だけに使われるはずがない。

これは、もう「鉄人28号」の時代だ。

僕は「別人3号」くらいまでなら、使い分けが可能かも。