人さし指の特別扱い70年ぶり見直し

人さし指の特別扱いをやめます――。

厚生労働省は、労働災害で手の指を切断するなどした場合の障害等級を、約70年ぶりに見直す。

「銃の引き金を引く指」として特別視されていた人さし指を、中指、薬指と同等とするよう労働基準法労災保険法の施行規則を改正し、来月1日に施行する。

労災の障害等級表では、物をつかむなど手の基本動作に不可欠な親指を損傷した場合の補償が最も高く、次いで人さし指、中・薬指、小指の順だった。

等級表は1936年に改正された工場法施行令を引き継いでおり、約70年ぶりの改正となる。
戦前の陸軍身体検査規則では、人さし指を銃の引き金を引く指として高く評価し、欠損している場合は徴兵検査で不合格にしていたという。

厚労省は98年に日本災害医学会から「人さし指を中・薬指より高く評価しているのは不合理」などの指摘を受けて検討。
物をつかんだりする機能は、人さし指と中指、薬指とあまり差がないとの結論に達した。

今回の見直しで、人さし指を切断した場合を10級から中・薬指と同じ11級に引き下げた。
親指は9級のまま。小指は他の指に比べ重要度は低いものの再評価され、13級から12級に引き上げられた。

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治験の補償で、労災の障害等級を参考にしているので、人さし指の等級は高いのは知っていたが、まさか、こんな理由とは知りませんでした。

いや〜〜〜、おどろきですな。
70年間も、誰も不思議に感じなかったのだろうか?
で、98年に日本災害医学会から指摘されて、6年もたって、ようやくの変更だ。

宇宙では必ずしも同じ速度で時間が流れていないというが、アインシュタインの法則をひきあいにだすまでもなく、この事例で実感できる。。。