2003-01-01から1年間の記事一覧

新型肺炎ワクチンに前進 猿の実験で成果

新型肺炎(SARS)の原因ウイルスの遺伝子を使ったワクチンを米ピッツバーグ大と米疾病対策センターのチームが開発、猿に注射する実験で体内にウイルスに対する抗体や免疫細胞を作りだすのに、5日までに成功した。英医学誌ランセットに発表する。生体内…

政府は喫煙を禁止すべき

英国の有力医学誌ランセットは、政府は喫煙を禁止すべきとの論説を掲載した。 論説は「喫煙が違法になれば、たばこの所持は犯罪となり、喫煙者数は激減するだろう。われわれはブレア政権に対し、たばこ禁止を求める」と主張。 英国民の多数派といえる80%…

米国で女児に心臓移植を 神戸で募金呼び掛け

重い心臓病で入院している神戸市兵庫区の南田桃寧ちゃん(1つ)の両親や支援者らが5日、神戸市役所で記者会見し、米国で移植手術を受ける費用を集めるため、募金への協力を呼び掛けた。 両親の友人ら支援者でつくる「もねちゃんを救う会」によると、桃寧ち…

合成DNA投与で筋ジス治療成功=世界初

神戸大学医学部(神戸市)の松尾雅文教授らは3日、筋肉が委縮する難病のデュシェンヌ型筋ジストロフィーの男児(10)に対し、人工的につくった合成DNA(デオキシリボ核酸)を利用した遺伝子治療に世界で初めて成功したと発表した。 治療の結果、男児に…

ディズニーの「内紛」拡大、取締役も辞任発表

30日に副会長辞任を表明した創業者のおいにあたるロイ・ディズニー氏に続き、同社取締役のスタンレー・ゴールド氏も1日、辞任を発表した。2人とも、マイケル・アイズナー会長兼最高経営責任者(CEO)に対し、業績不振などを理由に、辞任を求めている…

牛海綿状脳症(BSE)や人のクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の病原体である異常プリオンの細部構造を、岐阜大医学部の桑田一夫・助教授らが解明した。神経毒性をもつとされる部分の特徴が判明、治療薬の開発につながりそうだ。1日付の米科学アカデミー紀要電子版で発表した。

プリオンはたんぱく質の一種。脳内にある正常プリオンが異常プリオンに置き換わって蓄積され続けると、BSEやCJDになる。正常プリオンはらせん状の部分が多く、異常プリオンでは板状の部分が多いことは知られているが、細かな構造は不明だった。 桑田さ…

イタリア、エイズの新ワクチンで臨床試験開始

イタリアは、新しいエイズ・ワクチンの臨床試験に入ったことを明らかにした。国連からは、今年のエイズ感染と死亡者数が過去最高になった、との報告が出されている。 2003年に入り、300万人以上がエイズで死亡した。 これより先、タイでもワクチンの…

東京女子医大、遺伝子の差で薬効予想――リウマチ薬で実証

東京女子医科大学とNECなどの共同研究グループは、遺伝情報の個人差を手がかりに薬の効き目を予測できるシステムを開発した。最適な治療法を選べる「テーラーメード医療」の実現を後押しする成果で、リウマチ薬の副作用発生の確率が患者によって約7倍の開…

<遺伝子組み換え>初の表示納豆を販売 札幌のベンチャー企業

札幌市のベンチャー企業「A―HITBio」(池田順子社長)は28日、日本で初めて「遺伝子組み換え」の表示をつけた納豆の販売を開始した。国の審査を経た米国産遺伝子組み換え大豆を使っており、同社は「日本でも遺伝子組み換え作物を使った食品を食べら…

行動:ホルモンが結ぶ信頼の輪

人間を親しくさせる化学物質 信頼は信頼を生む。そして、その背景にはオキシトシンというホルモンが働いている。新たな研究でこんなことが分かった。オキシトシンは体内で情報を伝達する化学物質だが、人間どうしが親密になるのにも役立っているのかもしれな…

関節炎原因解明の手がかり

1個の遺伝子に生じたわずか1個の変異が、マウスの自己免疫性関節炎を引き起こす可能性があるという研究が発表された。この研究は、ある種のヒト慢性関節リウマチの原因と分子機構の解明に役立つかもしれない。坂口志文たちは、SKGマウスという自発的に慢性関…

名も無き人たちへ

治験に多くの名も無き人たちが参加している。 僕らは傲慢になっていないだろうか?http://www.geocities.co.jp/Technopolis/9874/祝杯を上げながら患者さんの痛みを分かる人がいることを信じているよ。

コレステロール生成を解明 阪大、タンパク質分析で

ある種のタンパク質が細胞内のコレステロールの生成を促す仕組みを、大阪大の米田悦啓教授(細胞生物学)らの研究グループが兵庫県の大型放射光施設「スプリング8」のエックス線で結晶を分析して解明、28日付米科学誌サイエンスに発表した。 この仕組みを…