先端科学

周辺細胞から脂肪酸が流入=脳神経網の形成を促進−理研

脳の神経細胞が互いに軸索を伸ばして絡み合い、回路網を形成するには、これまで栄養を与える程度と考えられていた「グリア細胞」の1種が神経細胞に接着し、不飽和脂肪酸を流入させることが重要だと分かった。理化学研究所脳科学研究センターの宮脇敦史チー…

NASAも採用、蛍の光で微生物探し キッコーマン開発

「ホタルの光」で見えない汚れをチェック――。しょうゆメーカー、キッコーマンの一風変わった衛生検査技術が国内外で人気を集めている。ホタルの発光メカニズムを活用して、微生物の有無を計測するという技術。 食品メーカーや外食産業が導入したほか、火星へ…

生体エネルギー物質を人工合成=細胞内「モーター」を磁石で回転−浜松ホトニクス

あらゆる生物の細胞内で、モーターのように回転する酵素によって生み出されるエネルギー物質「アデノシン3リン酸(アデノシン三リン酸:ATP)」を、酵素を磁石で人為的に回転させて合成することに、浜松ホトニクス筑波研究所の伊藤博康研究員らが世界で…

<生体認証>急成長ビジネス 

バイオメトリクス(生体認証)を使った本人確認の動きが日本でも進んでいる。 米国がテロ対策の一環で年明けから一部外国人に指紋と顔の画像登録を義務付けたことで改めて注目された新技術。 最も確実性が高いといわれ、市場の急拡大も見込まれる。 だが、プ…

「無細胞たんぱく質合成システム」を開発した愛媛大工学部教授、遠藤弥重太さん

◆「他人のまねはしない」モットーに―― ◆海外で評価される研究を昨年4月、米国ワシントン。米国国立衛生研究所(NIH)での講演会に招かれ、自らの研究成果を講演した。 NIHは全米の生命科学や医学、薬学などの研究を包括する代表的な研究所。講演は米…

「嫌な記憶消せ」と前頭葉が指令…米研究で解明

嫌な記憶は早く忘れ去りたい。精神分析学者フロイトが「抑圧」と呼んだこの心理現象が脳内で実際に起こり、それがどのような仕組みで行われているかを、米の研究グループが明らかにした。積極的に記憶を失う仕組みが脳には備わっているようだ。嫌な記憶で苦…

体内にICタグ、買い物を決済――米ADSが埋め込み型システム

米アプライド・デジタル・ソリューションズ(ADS、フロリダ州)は、皮膚下に埋め込んだICタグを利用して買い物の決済ができる「ベリペイ」システムを開発した。クレジット会社や銀行など金融サービス機関と組み、同システムを使った決済サービスの実用…

沖縄大学院大学の学長、ノーベル賞受賞の2氏が有力

政府は2日、2008年開学を目指す沖縄大学院大学の学長を2003年度中に内定する方針を固めた。具体的な人選では、ノーベル生理学・医学賞受賞者で英国人のシドニー・ブレンナー米ソーク研究所教授(76)、物理学賞受賞で米国人のジェローム・フリー…