本物の花や葉がスピーカー
衛星ラジオ放送局ミュージックバードとレッツ・コーポレーションは16日、コーン紙の代わりに花びら・葉・茎から音を発生させる「FLOWER SPEAKER」の展示発表会を行なった。価格については検討中とのことだが、最もスタンダードなもので一体10万円前後になる予定。
今回発表された「FLOWER SPEAKER」は、マグネットとコイルから成る振動ユニットと、花を生けるアクリル筒で構成されている。
このコイルの振動がアクリル筒を通して植物に伝わり、花びらや葉がスピーカーのコーン紙の代わりに振動して音を出すという仕組みだ。花や葉の振動は様々な方向に向かうため、通常のスピーカーとは異なり、360度無指向性の音を楽しむことができるという。
ミュージックバードの開発担当者は、生ける花は「当然、瑞々しい、元気の良いものが理想的」。
また、例えカスミソウのような小ぶりの花やドライフラワーでも、「けっこう音がでる」と話す。
ただし、造花の場合は埋め込まれた針金が邪魔をするので「あまりお勧めはしない」。
同社は、FLOWER SPEAKERを「花の美しい色や形、そして香りを感じながら、そこから奏でられる音色を堪能することで、オーディオ機器を利用した音響空間とは異なる新しい空間の演出に期待がもてる」とし、関係者は「まさに癒し系です」と話す。
現在開催されている浜名湖花博や2005年に開かれる愛知万博では、高さ約2mほどの椰子の木を用いて同製品を展示する予定。浜名湖花博での展示期間は7月20日から8月31日までとなっている。
製品画像はこちら
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/07/16/002.html
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「癒し系」と言うと安っぽくなるので、もう言わないほうがいいと思うな。
閑話休題。
いろんなことにチャレンジすることは思わぬことに繋がることが多い。
なんでそんなもんをやるの? というようなもの。
今回は「花を鳴らす? だから?」とか「それで?」と言われた、別に、その後の答えは無い。(きっと「売れる」とか、そういう常識的な答えはあるにしても。)
無くても一向に差し支えない。
エジソンが「蓄音機」を発明した時に、何に使うのか? と聞かれて「遺言を吹き込むことだってできる」と答えた。
その後、エジソンが発明した「蓄音機」に音楽を録音して売り出した会社に、「なんて下らないことに使うんだ!」とエジソンは抗議したとか。
エジソンはただ「面白くて」発明したのだ。それでいいのだ。