生きた牛でBSE実験

農林水産省系の動物衛生研究所(茨城県つくば市)は27日、来月にも牛海綿状脳症(BSE)に感染した牛の脳を健康な牛に食べさせ、人工的にBSEに感染させる実験を始めると発表した。

発症する仕組みの詳しい解明や、症状が出る前に診断する方法の開発が目的。
71億円かけた高度な隔離飼育施設が完成し、実験が可能になった。

現在のBSE検査は脳の一部が必要なため、死んだ牛にしかできない。
BSEの病原体である異常プリオン検出の感度にも限界があるため、対策が後手に回る原因になっていた。

この施設は、異常プリオンが外に出ないよう、空気や汚水をきれいにする装置や、解剖後の感染牛を高温高圧で滅菌する特別装置も備えている。

BSE感染牛は、北海道立畜産試験場が今年1月から、異常プリオンを子牛の脳に注射して人工的につくっている。
動衛研は同試験場などから感染牛の脳をもらって健康な牛に食べさせ、感染の有無を容易に判断できる生化学的な目印(マーカー)を探す。

施設の計画内容は、01年度の補正予算で建設が決まった直後から周りの住民に概要を説明してきたといい、29日にも住民向けの見学会を予定している。


71億円か・・・・・・。
科学もお金がかかるよ。 

あとは周りの住民の説得だね。 相当、反対されると思うな。空気感染しないと分かっていても。

でも、それを説得できるだけの力量が科学者には求められているというのも、今の時代だ。


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