種子の休眠解除遺伝子を発見

植物の種子の休眠状態を解除し、発芽させる遺伝子を発見したと、理化
学研究所植物科学研究センター(横浜市)の研究チームが26日、欧州
分子生物学機構の機関誌「EMBOジャーナル」の電子版に発表した。


雨が多い日本では、収穫前の小麦が発芽してしまう「穂発芽」が生産上
の障害となっており、この遺伝子の機能が低い野生種を選抜するか、働
きを弱める薬剤を開発すれば、防げると期待される。


なるほど、そう来たか。

植物の種を休眠させているのは、確か「アブシジン酸」という植物ホルモンだったと思う。

僕がやったのは、「浜防風」という薬草の発芽率が悪くて、これを高くしたら、商売になるのではないかという仕事だった。

上の発想は全く逆だね。 発芽をさせないという発想だ。
それも、確かに使い道は多そうだ。


僕がやった仕事では、結局「浜防風」の種を「ジベレリン酸」という植物ホルモンに漬けて、冷蔵庫に1週間置いておくと発芽率が有意にアップするという結果だったな。
ジベレリン酸の濃度や冷蔵庫の温度は企業秘密なのだ^^v)

う〜〜〜ん、あの頃(ちっちゃな零細製薬会社で洋ランの組織培養なんかを研究していた頃)、痛切に思ったのは、「なんて薬の世界は法律でがんじがらめなんだろう。その点、この植物のほうは法律が甘くて、いろんなアイディアが試せて楽しいということだ。これはアイディア勝負で、企業の大小に関係無くやっていけるな」ということだ。

組織培養フラスコ内の二酸化炭素濃度をガスクロで分析したり、楽しかった。

千葉大の園芸学部の教授や愛知教育大学の園芸学部の教授をうならせた試験結果も嬉しかったよ。

それが、どうして、今では製薬会社のモニター教育担当なんてやっているのか。


人生、これだから、面白い。

ちなみに、上で書いた「浜防風」は、今では、ホーライ製薬の社員のための「短歌結社」の名前に使わせてもらっている。


ホーライ製薬
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/7495/

短歌結社「浜防風」
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/7495/tanka.htm