ドリフターズのいかりや長介
いかりや長介が亡くなられた。
その記事にドリフの面々が弔問に行った記事が有り、それぞれの名前の下に年齢が書いてあった。
みんなもう70歳に近いんだ。
ドリフターズがビートルズの前座を務めたことがあるなんてことも知らない人でも、志村けんの「バカ殿」は知っている。
クレージー・キャッツというジャズバンドもあった。
植木等の「お呼びでない?」や谷啓の「ガチョ〜ン」は言うに及ばず、トロンボーン吹きとしての谷啓の才能を知っている人も少なくなってきた。
いかりや長介の晩年はしぶい役者の顔を持ち、それでいて、昔のドリフの顔も失っていなかった。
ガチョ〜〜ンと冗談好きの谷啓は、同時にトロンボーンを吹かせたら、日本人では5本の指に入るとまで言われていた。
今や国際的な映画監督になった北野武も、いまだに白鳥のかぶりものをしている。
そんな多面性を持っている人が好きだ。
僕が社内で講師をやると必ずジョークを入れるのだが、「不謹慎だ」と言う人もいる。
「不真面目だ」という人もいる。
しかし、中には「研修が楽しくなった」と言ってくれる人もいる。
吉田兼好が言ったのだか、良寛禅師が言ったのだか、もう忘れたが、「世の中につまらなきものあり、書道家の書、歌人の歌・・・」みたいな言葉がある。
専門家じゃないから、見るほうも「甘く」見てくれるから、いいのだという冷静な判断をする人もいる。
僕はジョークが好きなので、言っているだけだが。