糖尿病になりやすい体質、遺伝子で突き止める

米国立保健研究所(NIH)は11日、中年以降に発病することが多い
2型糖尿病になりやすい体質を遺伝子レベルで突き止めたと発表した。

DNAがわずかに違うだけで30%もリスクが高まるという。

NIH・国立ヒトゲノム研究所とフィンランド国立公衆衛生研究所など
が、フィンランドの2型糖尿病患者793人と、糖尿病でない413人
について遺伝情報(ゲノム)を詳しく分析した。 


その結果、糖尿病患者には、20番染色体の特定の遺伝子の4カ所で、
塩基の並び方が一つだけ異なる(一塩基多型=SNP)人が目立った。
別のチームがイスラエルの617人のゲノムを調べても同じ結果だった。 


この遺伝子はインスリンをつくる膵臓の細胞で重要な働きをしている。

塩基の並び方の違いがあると、インスリンの分泌に異常が起きやすくな
るらしい。
国立ヒトゲノム研究所のコリンズ所長は「これだけで発病するわけでは
ないが、肥満や運動不足になると危険性が高まる」と話す。 

1型糖尿病は子供や若い時期に発病しやすいのに対し、2型糖尿病は中
年以降に発病することが多い。日本人の糖尿病患者の約9割は2型だ。


だんだんゲノム解析研究も実用の方向に向かってきた。

今後は、それを臨床の場での治療方法や新薬開発に、どう結びつけていくのかが重要になってくる。

そこに「ビッグファーマ」として資金にモノを言わせて食いついていく方法と、この手の研究から創薬まではベンチャー企業がやり、その後の開発は製薬企業と共同でやるという2つの選択肢がある。


『ビッグファーマ 対 ベンチャー企業

楽しみだ。

今、この手の構図が見られるのはITの分野と薬の分野が際立っているんじゃないのかな。

日本でも、そろそろ、本格的なベンチャーが立ち上がってきて、期待されている。

大学新卒で、そういうベンチャーに入り、重役を狙うというヤツも出てくることだろう。

いよいよもって、楽しみだ。


http://www.geocities.co.jp/Technopolis/9874/