米大学が万能細胞作製

ハーバード大医学部のグループは3日、人体のあらゆる細胞に成長する能力がある胚性幹細胞 (ES細胞)を新たに17株作ることに成功したと発表した。


ブッシュ大統領はES細胞作りを「人間の受精卵を破壊するものだ」と批判。

政府が認めた既存のES細胞株以外の細胞を使う研究には連邦政府の資金を拠出しないことにしている。


ハーバード大グループは「既存のES細胞が研究上有用なものであるかどうか疑問だ。細胞の提供に5000ドルの支払いを要求される例もある」と政府による研究規制の問題点を指摘し、独自のES細胞を作る必要性を強調した。


研究グループは、過去に不妊治療の目的で作られ凍結保存されていた受精卵から、提供者の同意を得た上で、連邦政府の資金を使わずに新たなES細胞を作ったという。


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難しいところだ。
無秩序にES細胞が作られてしまうのも怖いが、政府が管理しているのも、怖い。
それに、ハーバード大のグループも言っているが、ES細胞だからと言って、必ずしも研究に最適なものかは分からない。

誰が、どのようにして作ったか分からないものよりも、自分たちが作ったもののほうが安心して確実だと考える科学者も多い。

科学って、全世界で同じ反応をするかと言えばそうでもなく、結構、作った人たちの「性格」によるという、実に人間臭い部分がまだまだある。

職人気質が生きている最先端科学というのも、面白いものだ。

論文をもとに再現性をみたら、結構、再現できないあやしげな実験結果もあるよね。



http://www.geocities.co.jp/Technopolis/9874/