治験中ワクチン、腎臓がん再発率と生存率を向上
治験中の腎臓がんワクチンが、再発率の削減や生存率の向上に確かな効果を現すことが、第3フェーズ臨床試験で確認された。
ドイツ、リューベック大学医学部の研究グループが、学術誌“ザ・ランセット”最新号で報告した。
研究グループは、腎摘出術が予定されている患者558人を無作為に2つのグループに分け、手術後4週間毎に1回の割合で合計6回、片方のグループにだけ自家腎臓腫瘍細胞ワクチンを与えた。
その結果、5年間無進行生存率が対照群では68%に留まったのに対し、ワクチングループでは77%に昇ることが明らかになった。
ワクチンに対する耐性は高く、副作用を示したのはわずか12人に留まった。
がんワクチンも、ここに来てだいぶ、効果が出るようになってきた。
丸山ワクチンは、結局、鳴かず飛ばずだったが、今から思うと、「最先端」だった。
科学はタイミングもある。
周辺技術や近隣分野が発展して、初めて成果が出せる科学分野が多くなってきた。
科学というのは、単独な分野だけでは発展しない仕組みになっているんだね。