答えは無数に有るのに超難問。それが『モチベーション問題』だ。

例えば治験を担当しているモニターの皆さんのモチベーションを上げる方法を考えてみよう。

まず『モニター』という職業を一般的に考えた時に、モチベーションが向上するだろうか?

これは間違いなく向上する。
何故なら、モニターは新薬開発の担い手として第一線で活躍する職業だからだ。
僕などは常々「治験が成功するも失敗するもモニター次第だ」と周囲に言っている。

それに新薬を開発するというのはとても分かりやすい社会貢献である。

では、モニターをやっている人が全てモチベーションの固まりか?と言うと、そうでもない。

今度は、そのモニターが所属している組織に関連してくる。
製薬会社なのか、CROなのか。大手なのか、弱小なのか。

さらに、自分が担当してる治験薬によってもモチベーションが左右する。
画期的な新薬なのか、それとも二番煎じなのか。

また、個々のモニターによってもモチベーションが上がると感じるモノが違ってくる。

例えばAさんは「画期的な新薬の開発に携わることが私のモチベーションに繋がる」と言っているし、Bさんは「給料を上げてくれればいいよ」と言っているし、Cさんは「達成感が欲しい」と言っているし、Dさんは「社会的に地位が高いポジション(例えば部長職)につきたい 」と言っている。

・・・・・・というように考えると、モチベーションを上げる方法は無数にあるのだが、それをうまく個人に当てはめるのが難しい。

この難しさこそが『モチベーション問題』の本質だ。