相対性理論の「予言」検証する衛星
巨大な質量をもつ物体の周囲では時空がゆがんでいる――。
物理学者アインシュタインの「予言」を観測するため、米航空宇宙局(NASA)は20日、人工衛星GP―Bをバンデンバーグ空軍基地(米カリフォルニア州)から打ち上げた。
うまく行けば、1年半ほどのうちに結果が出る。
光を曲げる重力レンズが宇宙空間に存在することなどから、アインシュタインが一般相対性理論(1916年)に書いた「予言」の正しさは、おおむね証明されている。
今回のGP−Bは、地球の質量が周囲の時空をゆがめている様子を、初めて直接検出するのが目的だ。
GP−Bは18カ月にわたり、高度640キロの軌道を97.5分ごとに1周する。
従来の3000万倍という史上最も精密なジャイロスコープ(姿勢観測装置)を四つ搭載。
「予言」が正しければ、衛星が地球を周回するうちにジャイロスコープの回転軸がかすかにずれるはずで、そのずれを遠方の星からの光を使って検出する。
地球の周囲の時空のゆがみを観測するアイデアは50年代からあった。
資金面や技術面の問題から延期されてきたが、7億5000万ドル(約817億円)かけて実現した。
「予言者」アインシュタインの「予言」は当たるのか? まるで手相占いみたいだな。
でも、結局、アインシュタインの学説は、この時代にあっても「予言」としか言いようがないほどのブットビ度なのだ。
「天気予報」が「天気予言」だったら、どんなもんだろう?
ちょっと怖いかな。