凝縮された時間の中で

息をするのを忘れるくらい、凝縮した時間というものが自分の中にある。
仕事をしている時に、周りの音が聞こえなくなる時がある。
気が付くと息をしていなかったり、PCの画面にかぶりついていたり、資料を見つめて椅子を思いっきり引いていたりする。

凝縮された時間の中で、僕はいつも何かに思い当たる。思いつく。

瞬きをするのを忘れ、じっと何か、虚空を見たりして、濃い時間の中で僕は無になり、思考回路だけが勝手に働いて、時には勝手に指がキーボードを叩いていて。

その凝縮された時間の中では理論とか、論理とか関係なくて、勘とか閃きとか、なんだか訳のわからない繋がりで、その仕事を考えている。


一年を10分に凝縮、五年を一年に凝縮して、研ぎ澄まされた時間の中で、ただ僕はぼんやりと、でもそれだけを考える。

そして、僕は煮詰まった、凝縮された時間の中で、何かの匂いをかぎつける。




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