頑張れ、ノバルティス!三共!三菱ウエルファーマ!

ようやく平成15年度から始まる『大規模治験ネットワーク』の治験薬が決定しました。

決定された品目は次の三品目です。


●がん疾患:メシル酸イマチニブ (ノバルティス)

肉腫に対する効能追加(推薦学会:日本小児科学会、日本整形外科学会

●小児疾患:クエン酸フェンタニル (三共)

小児麻酔に対する全身麻酔補助(バランス麻酔時の鎮痛)の効能追加(推薦学会:日本麻酔科学会、日本周産期・新生児医学会)

●循環器疾患:アルガトロバン (三菱ウエルファーマ)

ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)の効能追加(推薦学会:日本循環器学会、日本脳卒中学会)


参加することになった製薬会社の三社には是非、頑張って欲しいところです。
最初にこけると「ホラ、みたことか」となるので、最初が勝負です。


この制度は、製薬業界では「手放しで大歓迎」状態だったとは言えないと僕は感じています。

規制当局主導ということもあるし、うるさい日本医師会とも付き合わないといけないし、初めての試みなので未知なこともあるだろうし、、、と、通常の治験の数十倍の苦労を覚悟しないとやっていけそうもありません。


傍観者(参加していない他の製薬会社)から色々と有ること、無いことも言われるでしょう。
そもそも製薬会社としては、学会推薦されるような薬を持っていないと、この大規模治験ネットワークには参加できないというのもあるので、ひょっとしたら、やっかみ半分の意見もあるかもしれないですね。

しかし、傍観者なんて、いつだってそんなもんです。無責任で、お気楽で、いい加減なもんです。
だからこそ、傍観者は何も得るものがありません。
当事者だけにしか見えない深いところが、傍観者には見えません。
当事者だけが感じる苦労。当事者だけが手にすることができる経験。当事者だけが味わえる挫折と栄誉の感動。
これらの絶対にお金では買えないモノを手にする特権があるのは、傍観者ではなく、当事者だけです。



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医薬品ができるまで
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