リウマチ治療薬

仏系製薬会社アベンティスファーマ(東京・港)は27日、リウマチ治療薬「アラバ」(一般名・レフルノミド)の投与を受けた後に間質性肺炎を起こした患者5人が死亡したことを明らかにした。

副作用とみられ、医師などに注意喚起したが、同社は「因果関係は調査中」としている。

アラバは新しいタイプのリウマチ治療薬で、国内では昨年9月に発売、約3400人の患者が投与を受けている。
(どうでもいいが、この5ヶ月弱で3400人の患者さんのデータを集めたのは驚異的だ!)

26日までに16人に間質性肺炎が起きたと医療機関から報告があり、うち5人が死亡したという。

通常のリウマチ治療薬は効果が表れるまでに服用後2、3カ月かかるのに対し、4週間程度で効果を発揮するという。

世界70カ国以上で販売している同社グループの主力製品の1つで、国内では海外データを活用して承認を得ていた(所謂、ブリッジング試験のデータで申請した)。

同社は「日本人の症例が十分でない」として、発売後最初の約3000人分は副作用や有効性を詳しく調べていた。

たしか日本薬剤師会にも協力を求めて「全例調査」をやっていたはず。

問題は「予想される副作用に対して、MR等がどのような情報を医師、薬剤師に提供してきたか」だろう。

「免疫抑制」を利用した薬だけではなく、どんな薬にも副作用はつきものだ。

要は、それを未然に防ぐ予防策を、製薬会社がどうしたかだ。

最初は専門医だけに処方してもらい、十分、患者さんをモニターし、何か有ったら、すぐに対応できる病院でしか使用させないという手も無いわけではない。
ただ、そうなると患者さんが限定されてしまうのが辛いところだ。




医薬品ができるまで
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/9874/