羊をめぐる日記

村上春樹の「羊をめぐる冒険」と出合ったのは、初版が出た1983年。
今から、20年以上も前だ。

その頃、僕は薬科大の大学院1年生だった。

「ピロリジン」という基本骨格を持った有機化合物の合成をやっていた。

僕がやった研究は抗菌剤と抗痙攣(けいれん)薬の合成研究だった。

村上春樹の本は「風の歌を聴け」から読み始めていた。
ピンボール」まで読んで、次の作品はまだか、まだかと待っていたところに「羊」である。


何を食べたら、こんな小説が書けるんだろうね?


『羊をめぐる日記』