治験の倫理は実は……
実は非臨床試験に問題が潜んでいる
治験薬や新薬に副作用が有るということは、実は、非臨床試験ですでにある程度の「あたり」はついている。
そこを隠したりするから……問題になるのだ。
過去の薬害においても、実は非臨床試験で、予想されていた副作用だったということが、判明し、新聞に叩かれたりする。
もちろん、ヒトに投与してからでないと分からない副作用(特に頭痛などの自覚症状)もあるが、サリドマイド、ソリブジン事件などでは、非臨床試験(動物実験)で、ある程度は予想できた、という意見が多い。
どこまで見抜けるか?
どこまでなら許容範囲なのか?
そして、何よりも、それが与える人間へのインパクトをきちんと会社の上層部に伝えられるか?
その会社の判断に明らかに不服がある場合、どうしたらいいのか?
そのようなリスクマネジメントシステムと、実験者の資質を、会社自身で問う時代になってきた。
でないと、ゆくゆくは、消滅するよ。(今はネットで個人が告発できる時代だからね。)