15製品群約350品目が医薬部外品に


薬事・食品衛生審議会の化粧品・医薬部外品部会は10日、厚生労働省医薬食品局が示した一般用医薬品医薬部外品への移行を了承した。

規制緩和」にようやく政治的決着がついた。

厚労省の検討会が選定した15製品群約350品目の移行基準が示されたもので、今後、これら製品が一般小売店で販売できるよう告示改正等、必要な手続きをとっていく。

厚労省は同部会に、「医薬品のうち安全上特に問題がないものの選定に関する検討会」が、一般用医薬品から医薬部外品に移行することができるとした、健胃薬や整腸薬、消化薬など15製品群それぞれについての、効能効果や用法用量等の移行基準を示すと共に、販売に当たっての外箱表示等の情報提供のあり方について説明。

 
部会では、検討会が示した“消費者の安全確保”に関する附帯的意見を中心に、各委員から質問され、特に、外箱表示による情報提供に工夫をしてほしいと注文があったが、厚労省が示した移行基準について了承した。

これを受け厚労省は、15製品群約350品目の各成分、効能効果、用法用量等を特定した移行基準を公表し、製造企業等に該当品目の確認を求めていくと共に、告示改正等の手続きを行い、7月ごろには、これら品目が一般小売店で販売できる体制を整えていく。

さらに今後、移行した医薬部外品に関する承認基準を順次策定し、都道府県知事承認体制に移行していくが、承認基準策定には時間がかかることから、当面、後発品に関しては移行基準をもとに大臣承認で対応していく。

結局、コンビニでは「医薬品」は売ることは禁止のままにして、コンビニでも売ってよい「医薬部外品」を拡大したことになる。
典型的「政治的決着」だ。

まぁ、実質、昨日まで「医薬品」だったものを、今日からコンビニで売るのだから、よしとする。

しかし、これでますます、薬局の存在感が薄くなり、より戦場化してくるのは必至だ。

今まで、温室の中にいたからね。




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