乱れた睡眠、幼児の脳発達に悪影響?…5歳児調査


寝起きの時間がバラバラで睡眠リズムが乱れた幼児ほど、問題行動を起こしやすく、三角形の模写なども苦手なことが聖徳短期大学の鈴木みゆき助教授らの調査で分かった。

睡眠リズムの乱れが、脳の発育に悪影響を与えている可能性がある。鈴木助教授は、幼稚園や保育所で無表情だったり、急にパニックになったりする子供たちが増えているのに注目。13か所の幼稚園・保育所、計348人の5歳児を対象に、2週間の睡眠日誌を記録してもらい、保育者との面談調査の結果と比較した。

寝起きの時間に1時間半以上のばらつきがあり、睡眠リズムが乱れていると思われたのは50人。そのうち38人(76%)は、保育者が「ボーッとして無気力」「自己主張が強く、通らないとパニック」「理由のない攻撃性を示す」――などとして、「気になる子」に挙げていた。また、三角形の模写では、18人(36%)が斜線などを上手に描くことができなかった。

一方、睡眠リズムが正常な298人では、「気になる子」と指摘されたのは35人(12%)。三角形の模写ができない子も32人(11%)だけだった。

斜線の知覚や描写は、水平や垂直な線に比べて難しく、能力は4歳半から5歳半ごろに大きく発達する。脳機能の発達を調べる1つの指標になると考えられている。さらに、96人の5歳児を対象に「+」「\」「△」「□」などを模写する認知と運動の統合検査を行ったところ、睡眠リズムが乱れたグループ(14人)は、正常なグループに比べ、平均点(12点満点)で1・3点低かった。

研究は科学技術振興機構の「脳科学と教育」プログラムの一環で、研究班の瀬川昌也・瀬川小児神経学クリニック院長は「脳の正しい発達には、睡眠と覚醒(かくせい)のリズム確立が欠かせない。リズムの乱れが、情緒や社会性の発達、認知機能に障害を与えている」と指摘する。


僕も最近、睡眠のリズムが狂いがち・・・やっぱりな。




医薬品ができるまで
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